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2007年12月30日 (日)

プレイバック '07 F1 -10-

未曾有の混戦となった'07シーズンのF1。

各チームどのように戦ったのでしょうか。

1年を振り返りつつ、通信簿をつけてみました。

本日は

 

マクラーレン

 

このトコロ速さはあるけど信頼性に泣いて来たマクレーレン。

昨シーズンはルノー、フェラーリの2強に

ダブルスコアをつけられてしまいました。

キミはフェラーリへと去り、モントーヤは新天地へと旅立ち、

チームは一からのスタートを余儀なくされたのです。

しかし、代わりにやって来たのは2年連続チャンピオンのアロンソ。

チームメイトは'93以来14年ぶりの新人ハミルトンを起用。

ハミルトン起用に不安はあったものの、アロンソへの期待は

かなりのものでした。

迎えた開幕戦。

マクラーレンはいきなり速さを見せます。

しかも速さだけでなく、高い信頼性も披露しました。

そして、なによりも注目を集めたのは、

新人ハミルトンのデビュー戦表彰台。

ハミルトン起用が間違いではなかったと、

ロン・デニスも胸を撫で下ろしたコトでしょう。

続くセパンでは2年ぶりの優勝。

それも1-2フィニッシュでの完勝です。

マクラーレン完全復活。

今シーズンのチャンピオンシップはキミとアロンソの

マッチアップになると思われました。

トコロが。

バーレーン、バルセロナではマッサが勝ち、

4戦終えた時点でチャンピオンシップのトップに躍り出たのは

脅威の新人、ルイス・ハミルトンです。

シーズンは始まったばかりとは言え、

大混戦のシーズンになるであろうコトは容易に想像できました。

ただ一つ、想像だに出来なかったコトがあります。

トップに立ったハミルトンが、

いつまでトップに立っていられるかというコトです。

早晩キミなりアロンソなりに取って代わられると思っていました。

しかし、ハミルトンはその後も表彰台に立ち続け、

カナダではとうとう優勝を飾るのです。

ハミルトンの躍進はアロンソにとっても誤算だったでしょう。

フェラーリの失速があったものの、

マクラーレン優位で推移して来た今シーズン、

このあたりからきな臭くなってくるのです。

ドライバー同士の確執が始まり、

セナ・プロの再現と周囲が騒ぎ始めました。

これだけでも頭の痛い問題なのですが、

それだけに留まりません。

チームは空前のスキャンダルに巻き込まれるのです。

──ステップニーゲート。

通称そう呼ばれたスパイ問題です。

詳しい説明は省きますが、簡単に言えば

フェラーリのマシンのデータを入手し、

それを活用したと云うものです。

1度は不問とされましたが、

ドライバーの確執とともにその後再燃。

結果、チームはコンストラクターズポイントの剥奪及び、

1億ドル!の罰金という厳罰が下されるに至るのです。

モナコやハンガリーではチームオーダー疑惑が持ち上がり、

マクラーレンはすっかりFIAの目の敵にされてしまいます。

もともと会長のマックス・モズレーは

ロン・デニスを快く思っていない為、

もはやいじめと形容しても差し支えないほどまでに

マクラーレンは徹底的に叩かれてしまいます。

その間もドライバー同士の確執はその度合いを深めて行き、

チャンピオンでありながらアロンソはチーム内で孤立。

チーム内の緊張は高まるばかり。

それでもチャンピオンシップを2人のドライバーが

引っ張っていたのはスゴいコトです。

ハミルトンに至ってはプレッシャーとは無縁と言ったふうで、

着実にポイントを加算。

富士でも優勝を決め、

残り2戦を残した時点で2位アロンソに対して12ポイント差、

3位キミに対して17ポイント差と、

タイトルをほぼ、手中に収めてしまいました。

これだけ困難なシーズンで、

ここまでの走りが出来たコトは、本当に称賛に値します。

しかし、ここからが本当のF1。

いままでとは質の違うプレッシャーがハミルトンを襲うのです。

これまでのソリッドな走りが嘘のようにミスを連発。

残りの2戦で17ポイントをひっくり返され、

キミにタイトルを攫われてしまいました。

 

 

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今シーズンのマクラーレンの評価

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90pt

 

 

たとえタイトルが獲れなかったにしても、

ハミルトンの評価に傷がつくコトはありません。

開幕前に、ハミルトンがここまで出来ると予想できた人は

一人もいないでしょう。

ハミルトンがなぜここまで活躍できたのか。

それはアロンソによるトコロが大きいでしょう。

GP随一のシミュレーターで練習できたとしても、

あくまでシミュレーション。

実際の経験は圧倒的に不足していたのです。

ですが、現場でアロンソがどう仕事をしているのかを

間近で学べたコトで、

足りなかった経験を埋め合わせるコトを可能にしました。

これは何よりも大きな武器になったはずです。

もしもチームメイトがアロンソでなければ、

あそこまでの活躍は出来なかったでしょう。

それから、タイトルを獲れなかったのは悔やまれます。

ジェンソン・バトンは

「獲れる時に獲らなければ、チャンピオンにはなれない」

と言っていました。

まさしくその通りだと思います。

来シーズン以降もマクラーレンが強さを発揮するとは限りません。

来シーズンからスタンダードECU導入により

トラクションコントロールシステムが禁止されます。

タイヤへの入力が大きいハミルトンのドライビングスタイルでは

苦戦を強いられる可能性も大きいのです。

無類の速さを誇ったキミも、タイトルには

なかなか手が届きませんでした。

ハミルトンがタイトルを手にするには

少し時間がかかるんじゃないかと、個人的には考えています。

あと、お父様はもう少し遠ざけた方がいいと思うんですが……。

アロンソはもう少し泰然自若としていて欲しかったですね。

チャンピオンの威厳が感じられませんでした。

新人を気にするよりも、自分の仕事に集中した方が

もっといいレースが出来たのではないでしょうか。

もっとも、スペイン人らしいっちゃらしいんですが。

もしもチームメイトが英国人でなければ、

チーム子飼のドライバーでなければ、

こんなコトにはならなかったかもしれません。

でもやっぱり、アロンソが未熟だったと言わざるをえません。

アラン・プロストならばもっと上手に政治を活用できたでしょうが、

アロンソはそれにとらわれ過ぎ、

集中力をそがれていたように感じます。

アロンソのあらが目立ったシーズンでしたが、

アロンソ無くしてマクラーレンの躍進も無かったでしょう。

アロンソがリーダーシップを発揮してマシンを開発したのが

大きく作用しました。

ハミルトンはここでも恩恵を得ていたのです。

来シーズン、アロンソが抜けてしまうの痛手だと思います。

果たしてハミルトンはチームを引っ張って行けるでしょうか。

アロンソ離脱によってスペイン系スポンサーも

離れてしまうのも痛手でしょう。

もっとも、アロンソが残ったとしても、

ハミルトン、ロンとの確執は深まるばかりで

妙案とは言えませんが。

ロンのマネージメントが稚拙でした。

セナ・プロ時代の経験は無駄だったのでしょうか。

ステップニーゲートもあり、

想像を絶する状況の中で戦い続けたロンを責めるのは

いささか可哀相ではありますが。

不手際があったのは確かですが、

運の悪さと間の悪さがそれを助長させました。

それがなければもっといい評価だったんですがね。

来シーズンはハミルトンの真価が問われるシーズンとなります。

コヴァライネンは速いドライバーとは言え、

二人とも2年目と経験の浅いドライバーズラインアップです。

ステップニーゲートの余波でマシン開発も一部凍結。

来シーズンもタイトルを狙える位置に留まれるでしょうか。

ぜひともそうあって欲しいものです。

がんばれ、ロン!

 

 

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